天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
「ハァ……みみは、ダメ……おかしく、なちゃう」
もっと、おかしくなってしまえばいいのに、頭の隅でそんな凛音の姿を見たくもなる自分が存在する。
「じゃあ、どこがいい。もっと下?」
とは言え、結局出来ないのが俺。
新雪のような真っ白な首筋を舌で這い、くっきりと浮かぶ鎖骨をチロチロとくすぐる。
「んんぅ……も、っと……した」
「もっと……?」
雪原に咲く桃色の頂きの周りを触れないように、ジワっと舐める。
「んん、おにいちゃ……わかってるくせに、イジワル……だ」
焦れた声で凛音は訴える。
ゴメン……焦れた凛音は、かなり可愛い。
変態心にスイッチが入ると、どうも俺の悪いくせが出るようだ。