天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
部屋に行く途中、凛音はニマニマしながら期待に満ちた瞳で訊いてくる。
「ソコは言わなくても知ってるだろ」
「知らないもん……」
わざとらしく凛音は頬を膨らませ、唇を尖らせる。
「ふーん、じゃあ凛音は、誰とでもキスするんだ」
「へぇ? あ、いや……そんな事しないよ」
オロオロした凛音は本当に小動物みたいだ。
「慌てて……怪しいな。凛音はエロいからな、俺の唇も勝手に奪ったし」
「それは……お兄ちゃんだから。誰でもいい訳じゃないもん」
「ん、それなのに意味分からない?」