天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第11章 ~変わってゆく日々~
部屋に入りベッドに寝かせながら凛音の唇を掠める。
「んぅ……っ、お兄ちゃんから訊きたいの」
「……言わなくてもわかるだろ」
「わかるけど訊きたいの……もぅ、お兄ちゃんは女心に疎いんだから」
お前は男心に疎い……恥ずかしくて言えないことだってある。
ことさら熱がやや醒めた今、言えるわけがない。
だからこそ、凛音は余裕ができ訊いて来るんだろうけど。
「唇は……愛情に決まってるだろ……」
俺は照れを隠すように凛音の唇を塞ぐ。凛音も、グッと俺を引き寄せ満足げに微笑みながら重ね合った。
気は違えど求めるモノは同じ、少し醒めたカラダに火を灯すように熱い舌を絡め合う。