無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　凛音の切ない色をした瞳は俺にそれを教えてくれた。

　凛音は色々考えるタイプじゃない。
　ストレートで、こうだと思ったらすぐに行動する。甘えてくることにも、なんの躊躇もしない。

　俺が好きになった妹は、そんな真っ直ぐな感情を剥き出しに俺を慕ってくれる。


　愛らしくて……可愛い、凛音。

　そして、俺を困らせる天才だ。


　受け止めてこそ、凛音の気持ちに応えるって意味じゃなかったのかと自問自答する。


　吹っ切れる事もまたひとつの勇気かも知れない。そのサジ加減はやはりやや難題だが。