天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第12章 ~いもうと~
バイトを増やす前は大概凛音は俺と休日を過ごしていた。
凛音の友だちは彼氏持ちなのか。
だから家によく居たのか。
両親へのうしろめたさをおい隠す為に、生活費を稼ぐためバイトの時間を増やした。
「気にしなくていいよ、お兄ちゃんと過ごすほうがわたしにとって有意義だし」
「……ごめんな、凛音」
その結果、凛音と一緒にいる時間は当然前より減る。
「もぅ、お兄ちゃんはすぐ謝る。連休中はお母さんいるし、どうせイチャイチャしたらお兄ちゃん怒るでしょ?」
「……イチャイチャするだけが、一緒にいる意義じゃないだろ」
「そうだけど……そうしたくなるんだもん」
喜ぶべきところなのだろうか。
正直、可愛い……と、思ってしまう。
はぁ、凛音にはかなわないな……