
天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第12章 ~いもうと~
俺の中途半端な気持ちが凛音を不安にさせた。
両親に負い目を感じても、それが背徳だとしても、凛音を好きだという気持ちは偽れない。
だけど、どうしてもすぐに気持を切り替えることが出来ない。
心が弱いから……だから、ウジウジと悩んでしまう。
「あのね、わたしお兄ちゃんと楽しく過ごしたい」
凛音は少しカラダを放し俺と視線を合わす。
いつも明るく周りを和ませる。
太陽のように眩しく、春のそよ風のように暖かな笑顔。
「許されることじゃないってわかってる。けど、別に楽しくイチャイチャしてもいいと思うんだ」
