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「凛音……水の中じゃマズイ……から」


　俺はジャグジーの縁に座る。
　凜音は湯水の中で俺の足の合間に入り、胸を腰に押し付けるように抱いてきた。

　────ぐっ……っ、こ、これは。


「お兄ちゃん……ゴム持ってくれば良かったね」

　ため息混じりで凜音は上目遣いで言ってくる。

　気づいてないのか……？


「……そんなつもりで来たわけじゃないからな」

「うん……でも、こうなるのは想定内だよね」

　……いや、予想外だ……

　キュッと凜音はより抱きしめ、俺の欲棒は谷間に埋もれる。ヌメる水質、包まれる柔らかさ……腰を動かしたい。


「お兄ちゃん……すごい……ドクドクしてる。コレ、気持ちいいの？」

　気づいた……か。

「……かなり」

　情けないほど余裕のない声、絞り出すように言った。

　
　無言で凜音はたゆたゆと胸を自身で動かす。視線は上目遣いでジッと……俺を見ながら。