天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第15章 ~節分~
「はい、少しだけだよ。お兄ちゃんのマッスルカラダが崩れるのは嫌だから」
「そこまで鍛えてないけど」
「だから注意しなきゃっ!」
「だいじょうぶ、今日は節分だろ?」
「ん? そうだけど何がだいじょうぶなの?」
大豆はタンパク質とアミノ酸が豊富でカラダを鍛えるのにいい。
節分の日は豆食って腹筋をする日だと俺は認識している。
それを家族で行なっているのは俺だけで、凛音が知らなくて同然なんだけど。
と言うか凛音は筋肉フェチなのか?
通りでカラダをやけに触ってくると思った。ただのエロい妹かと気にもしてなかったが。
おっと、そんなことより待望の白飯を手に入れたんだ。
俺は再び筑前煮に箸を伸ばす。