テキストサイズ

天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第15章 ~節分~



 俺は椅子に座り目を閉じて、恵方巻きをかじりつく。

 ん……結構デカイ……意外に苦しいな。

 余裕に見えたが一本丸々と思うと先は長い。えっと……願い事をすればいいんだっけ?

 始めたからにはやるしかない。



 願い事か……俺の願いはひとつ。

 切らずに丸かじりするのは『縁を切らないため』とかなんとか、福を招くことに因み七福神に習い七つの食材を入れるらしい。


 この先、凛音と一緒に過ごすこと。

 しかし縁起物に背徳の願いをしてもいいものか。

 ここは定番の無病息災を願うべきなのだろうか。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ