天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第15章 ~節分~
「んぅ……くっ……ふぅ」
ん、だいじょうぶか凛音のやつ。
俺が悶々と願いごとをに悩みながらも太巻きを齧っていると、隣から呻き声が聞こえだす。
喋るなと自分で言ってたくせに、唸り声はいいのか?
手作りしたのなら、もう少し小さく作れば良かったのに。
七種類の食材を入れるため仕方ない大きさと言えばそうなのだが。
俺でも結構キツイ、凜音は口が小さいからな。
「…………」
凜音は恵方巻きをほうばっているのか……黒い太くて大きいモノを。
瞬時に俺は凛音の姿を想像する。
「んんっ……」
────見たい。
俺の変態魂が叫ぶ。