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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~


「凛音」

 俺は、凛音にキスした。

 いつものように笑う凛音は、ちょっと切ない表情を見せた。

 その表情に愛しさが溢れてしまって、抱きしめてやりたくなる。

 間違ってる────それが頭の隅に残っていて、理性が飛んだわけじゃない。

 だけど凛音にキスをしたかった。

「凛音……」

 艶やかな凛音の髪を撫で、俺は再び口づけをする。

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