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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第15章 ~節分~



「やっぱり鬼は豆に弱いな」

「やんっ、喋りながらっくぅ、ふ」

 舌でコロコロと転がし、もう一つの豆を指でクリュクリュと捩る。

「……ふぅ、あ、まって……おにちゃ、力が抜けちゃう……」

 言いながら、凛音は俺の頭にしがみつくから顔がふくよかな胸に埋もれてしまう。

 ────参ったな……気持ちよすぎる。

 

「まって……て、いいながら、引っ付いて、もっとの間違いか?」

「あっ、うぅ、な、んで。おにちゃ、そんなに欲情してるの!?」


 それは凛音が一生知ることはない。
 節分って愉しいイベントだったんだな。

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