天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第15章 ~節分~
「ふーん、好きにしていいんだ。サービス満点な鬼だな」
「へへ、だって。積極的なお兄ちゃん、ちょっとドキドキする」
「なら部屋に行こうか、また気分そがれてもイヤだし」
「……あ、でも、後片付けは?」
「もう、待てない。後でいいだろ」
凛音を横抱きにし部屋へと向かう。
「……ひゃ、恵方巻きの願いってこんなにも利くんだ」
「ん?」
「へへ、お兄ちゃんが積極的になりますようにってお願いしたの」
……なるほど、ある意味恵方巻きの効果だけどな。
アレを咥えながらそんな願いをしてたら、そりゃその気になるよな。うん。