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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~



「凛音……俺の部屋に来るか?」


 家は両親共働きで今は凛音とふたりきり。リビングでこんな事をして、母さんが帰ってきたら……

 部屋に誘ったのは、そういう事をすると言う意味だ。

 だが────
 やはり、頭のどこかで警告がなる。

 ジッと凛音を見つめる。凛音は迷いない瞳で頷いた。


 俺は身体を起こし凛音を抱き上げた。
 いわゆる、お姫様抱っこという奴だ。


「わっ、び……びっくりした」

「ごめん……驚かせるつもりはなかったんだが」

「……重くない?」


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