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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第16章 ~義理じゃないよ~

 そして────バレンタイン当日。


 
「お兄ちゃん朝だよ」

 ゆさゆさとカラダを優しく揺らされる。

「んー、あと……少し」

「もう、お兄ちゃんはわたしがいなきゃダメなんだから」


 凛音のボヤキ声と同時、温かな布団を捲られ冷たい空気が入ってきた。

 ややあってカラダが温もりに包まれる。


「起きないとエッチなことしちゃうよ?」


 言いながらも俺の下腹部を掴む。

 凜音はいつも甘い香りがする、でも今日は────


 

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