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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第16章 ~義理じゃないよ~


 無邪気だった凜音は少し大人びた表情でそう言った。

 歳のわりには幼い妹あどけなさの残る可憐な顔。でも、少し綺麗になった。


 凛音も大人になっていくんだ。


 それを少し寂しく感じる。
 いつか……俺なんか見向きもしなくなるんじゃないかって。


「ずっと……一緒にいてね。お兄ちゃん」


 俺の不安な心を読み取ったかのように、凜音はクスッと微笑みギュッと抱きつきながら言った。


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