天然小悪魔な妹とヘタレな俺
第1章 ~お兄ちゃん~
成りは小さくとも、衣服の上からでもわかるほど凛音は胸が成長している。
しかも今日みたいな、ニットを着ていると目がどうしてもそこに行く。
そして今その柔らかな感触が、俺の胸板に当たっている。
……ヤバっ、気持ちいい……
狙ったわけじゃない。
俺は、どうしようもなくなった下半身を見られたくなかった。
凛音の視線を誤魔化す為だったんだが。
「……ふふ、お兄ちゃん。凄いドキドキしてる」
「当たり前だろ……冷静でいられるかよ」
しまった……ナニを隠すつもりが、身体を密着させたことで俺の高鳴りがバレてしまった。