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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~



「り、凛音……だめだ」

 俺は凛音の手を止める。
 指の腹でさすられただけで……理性が飛びそうになった。

「お兄ちゃん……一度だけでいい。それでもダメ?」

 上目遣いで凛音は切なげな瞳を向けてくる。

「一度でいいなら、やらない方がいい。俺は一度じゃ済まなくなるから」

「お兄ちゃん……言ってること意味わかんないよ……私の為じゃないの?」

「だから、違うって……お前の為を本当に思っているならこんな事をしない。だから……迷ってる」

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