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天然小悪魔な妹とヘタレな俺

第1章 ~お兄ちゃん~



「あれ? 甘い」

 凛音は首を傾げ、指から俺に視線を移す。

「そりゃ、クリームだから当たり前だろ」

「違う、さっき食べたのより甘いの」

 凛音は、んー、と呻なり「あっ」と、眼をキラキラと輝かせ見開く。


「きっと、お兄ちゃんが甘いんだ」

 何だそれ?

 俺の疑問をよそに、凛音は納得したように、うんうんっと頷いている。

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