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陽が当たらない場所で

第2章 願い事

「健太くんに早く告ればいいのに…
加奈ならいけると思うのにな」

「は?!何を言ってるの!

意味わかんない、無理だし!」

「またまたー、健太くんとよく
話してるじゃない?」

「話してるだけだから。

琴葉は?常磐くんに告白しないの?」

「あたし?今は見てるだけー」

「ちょっとなにそれw

そういうのは駄目だって

約束したじゃん!

中学生の時に、約束したのに」

「あー、はいはい。そうでした!」

「な、なんで切れてるの!?」


教室は、どんどん暗くなっていく。
オレンジ色だった空が濃い青に変わっていくのが目でわかった。

まるで、熱が冷めていくように。

私の心もどんどん悲しくなってくる。

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