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陽が当たらない場所で

第3章 硝子の心



ったく、めんどくせぇ…。

ま、考えても何にもなんないしな


近くにいる男と話すか…暇だし

後ろは…。

「?!」


後ろを振り向くと、
机に肘を付いて眠っている女子がいた。


前髪で顔が隠れていて、
誰かわからない。


は…?

周りがこんなザワついている中で
寝てんのか?


「ん…」

声が聞こえた。


…この声、もしかして……。



『声を掛けるだけじゃつまんねぇよな』


そんな事を思い、



俺は、

右手で机を揺らした。

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