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陽が当たらない場所で

第1章 思い出


はぁ…。
思わず深い溜め息が出た。

隣は、読者が好きな女の子。
佐々木……。
あれ、名前なんだっけ…。

佐々木…ちゃんは、
前の席の女の子と少し話した後、机の中から本を取り出して読み始めた。


…あれ、私と話す気全くない!?

でも、名字しか分からないなら私だって話す話題がない。

趣味、性格、すら分からないのだから。

前の席の子と何話してたんだろ…
すごい笑ってた。


私の席は、孤立した。
前の席は勉強が得意な男子。
後ろの席は女子で、すでに後ろ
の席の子と盛り上がってた。

…楽しそう。

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