
陽が当たらない場所で
第6章 変わっていく
「じゃあねー!」
「バイバイー、また明日〜!」
琴葉・未穂、私・知叶は
2つに別れて帰った。
「…ねぇ、加奈ちゃん」
知叶は、小さな声で言った。
「なに?」
私は、この後知叶が言う事が
分かっていた。
多分、琴葉のことだ。
「私ね、テニス部のヒロキさん、
琴葉ちゃんに告白した先輩の
事が好きだったの」
「……ん?」
…あれ。琴葉の……ってえ?!!
「いや、だから…
「ちょっと待って!初めて聞いたよ!」
「…うん。皆にはまだ言ってないもん」
「びっくりしたよ…そうだったんだ」
「うん。だからね、私の恋、
告白する前に終わっちゃった…」
知叶の両目からは涙が出ていた。
あぁ、だから、琴葉が帰ってきて
すぐ言ったんだ…。
『どうだったの?』
そういうことか…。
「こ、琴葉ちゃん可愛いもんね…!」
知叶の声は、途切れ途切れで
今にも消えてしまいそうな声だった。
私は、なんて言えばいいんだろ…。
私は、無意識の内に
知叶の頭に手を置き、撫でていた。
「…あはっ。ありがとう加奈ちゃん
私、頭撫でられると落ち着くの。
ありがとう、加奈ちゃん
いきなりごめんねありがとう」
知叶の顔は赤く、涙が流れ、
そして笑っていた。
心臓に何かが刺さった様な痛みが
走った。
「バイバイー、また明日〜!」
琴葉・未穂、私・知叶は
2つに別れて帰った。
「…ねぇ、加奈ちゃん」
知叶は、小さな声で言った。
「なに?」
私は、この後知叶が言う事が
分かっていた。
多分、琴葉のことだ。
「私ね、テニス部のヒロキさん、
琴葉ちゃんに告白した先輩の
事が好きだったの」
「……ん?」
…あれ。琴葉の……ってえ?!!
「いや、だから…
「ちょっと待って!初めて聞いたよ!」
「…うん。皆にはまだ言ってないもん」
「びっくりしたよ…そうだったんだ」
「うん。だからね、私の恋、
告白する前に終わっちゃった…」
知叶の両目からは涙が出ていた。
あぁ、だから、琴葉が帰ってきて
すぐ言ったんだ…。
『どうだったの?』
そういうことか…。
「こ、琴葉ちゃん可愛いもんね…!」
知叶の声は、途切れ途切れで
今にも消えてしまいそうな声だった。
私は、なんて言えばいいんだろ…。
私は、無意識の内に
知叶の頭に手を置き、撫でていた。
「…あはっ。ありがとう加奈ちゃん
私、頭撫でられると落ち着くの。
ありがとう、加奈ちゃん
いきなりごめんねありがとう」
知叶の顔は赤く、涙が流れ、
そして笑っていた。
心臓に何かが刺さった様な痛みが
走った。
