
陽が当たらない場所で
第6章 変わっていく
「よぅ!ただいまーっ」
明るい笑顔で
琴葉が帰ってきた。
「お帰りー。どうだった?」
知叶は、琴葉に話しかけた。
普段あまり自分から積極的に
話すことがない知叶がすぐに
話しかけたという事は興味が
あったらしい。
「んー、一応付き合ってみることにした」
…え?琴葉…?
「おいおい、琴葉〜好きな人いるのに?」
…未穂の言う通りだよ。
一応付き合うって…。
常磐くんは?いいの?
「最近、寂しくてwwなーんてw」
琴葉は笑っていた。
「ちょっとwうけるそれ〜ww」
未穂も笑っていた。
私は、知叶を見た。
知叶も、同じく私を見ていた。
『それでいいの?』
私と知叶は、そんな事を思っていた。
