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陽が当たらない場所で

第2章 願い事

「なに考えてるの?」

「部活の事だけど」

琴葉が私の顔を覗きこむように
見た。

この覗きこむ姿勢…。
私にはわかる。琴葉が次に
何を言おうとしてるのが。

「そっかー、そっかー。

私はてっきり健太くんの事考えてるかと

思ったよ〜」

「考えてるわけない!」

「ちょ、ちょっと。

冗談だって冗談。

…って、加奈、あんた顔真っ赤」

「?!///」

「わっかりやすいねー。可愛いっ」

「ッ…///」

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