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陽が当たらない場所で

第2章 願い事

ガラッ


いきなり教室の扉が開いた。
ビクッと体が震える。

「お前達、トキワとコウタとリョウタとケンタ、知らないか?」

教室の扉を開けたのは
隣のクラスの担任、佐藤だった。

「あー、さっき帰りましたよ?」
「またあいつらサボりか!全く何度言えばいいんだ…明日説教だな、あの四人め」


琴葉が呆れながら笑って言った。


佐藤は、ブツブツ言いながら
扉を閉めて、階段を降りていった。


佐藤は、運動部の顧問だから
運動部に入っていた四人を探していたんだろう。


もう少しで部活が終わるのに…
なんでサボるんだろ。


…ケンタそんなにゲーム好きなんだ。

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