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俺の秘密

第2章 懇談

………懇談までの五日間。俺はジッとしていた。今日がその日…。あー。サボりてぇ。

「おら。勇翔。さっさとしたくしろ」
「親父。その服装はやめてくれ。」

背中に組の家紋が縫ってある羽織を着てどこに行くつもりだってんだ。

「じゃあ何を着ればいいんだ?」
「普通の服で頼むよ。」
「だからこれが普通の服装だろ?」

この人普通の人間じゃないから普通って言葉が通じないんだ。
朝から心配しっぱなしだ。

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