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俺の名前は神野勇翔。
普通の高校ライフを楽しんでいる。
俺は何もかも普通。平均。微妙。
そう。一見してみればただの高校生だ。だけど俺には秘密がある。それを学校の奴らに知られたら俺の平和なる高校ライフが一瞬にして壊れるだろう。俺の秘密はー…

「若！おはよーござぃやす！！」

これだ。もう分かった人もいるだろう。そう俺の秘密はヤクザ組長の息子。皆も考えてくれ。俺は平和に暮らしたい。でもどーだ？ヤクザの息子と分かっても見ろ。俺は平和で楽しい生活が出来ると思うか？答えは否。できない、だ。だから絶対にバレたら駄目だ。だからわざわざ遠い学校に行っているわけなんだが。…

「なぁ。聞いてる？」

不意に声をかけられた。

「ん？あ、わりぃ。聞いてなかった。」
「だから～テスト範囲覚えてるか？って聞いてんだよぉ。」
　
テスト範囲くらい自分で覚えとけよ、…

「何で？テスト範囲聞いてどーすんだよ？」
「聞いて驚け！俺わな！テスト勉強をしようと思う！！」

なぜ威張る。それが学生の本業だぞ。
ちなみにこのバカは司戸部　学。
名前に学とついているのに学ばないただのバカだ。コイツは俺の秘密を知っている。このバカとは幼い頃からの仲だからな。

「つーかさ！その傷どったの？また兄弟喧嘩ですかぃ？」

学が言っている傷は俺の顔に大きく貼られている湿布薬のことだろう。
これは兄弟喧嘩なんかじゃない。俺のことを知っている地元の奴が喧嘩を売ってきただけだ。でも学に言うとめんどいかぁ。

「いや、階段で転んだんだよ。」

こんなの嘘ってバカでも分かるか。　

「ハハッ！どんくせぇーの！w」

なるほどな。お前は究極のバカだったか。

「んなこと今はいいから、早く弁当食え！授業始まんぞ？」
「げ！！やっべ！ちょ、食うの手伝ってくれって！残したら親うるせぇじゃん！」
「わり。俺腹いっぱいだから無理だわ、」

正直まだいける。でも学が怒られるのをみると笑えるからなぁ～今日は楽しめそうだ～