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“さくら”が散る前に…

第2章 彼女の瞳



そして その沈黙を破ったのは
“何か”の鳴き声だった



「クゥーーン…」



そして その“何か”は 俺の足にすり寄ってきた




「………………キ…ツネ…?」



俺が 目を見開いて驚いていると


「うん “キツネ”!」



彼女は笑顔でそう答えた



彼女が隠していたその“何か”は まだ小さい 子ぎつねだった




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