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“さくら”が散る前に…

第1章 出逢い

「今日さぁ 転校生が来るらしいよ」


「ふ~ん」


「あれ?あんま興味ない?」


「ん~別に…興味がないっていうか…まぁ 何でこんなド田舎の高校にわざわざ来るのかな とは 不思議に思うよ?」


そうなのだ 俺達が通ってる高校は山の中にあって 自然に恵まれてはいるものの本当に何もない あるとすれば俺の家から20キロ位離れた先に少し大きめのスーパーがあるくらいだ


俺がそう言うと


「まあ 確かにそうだよな~」


と 恭介も腕を組んでうんうんと頷いている


「でも だからこそ何か興味持たない?何でこんなド田舎に?とか何でこんな中途半端な時期に?とかさぁ」


「まあな 言われてみれば中途半端な時期だよな」



今はまだ10月の半ばくらいだ
なのにこんな時期に転校…



俺は少しずつ興味を持ち始めた


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