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“さくら”が散る前に…

第3章 彼女の秘密

「……う……あぁ……わ…私は……自分の…こと……………しか…考えて………なくて…き……ずつく…のが……怖く…て………」



「……違うよ…相沢さんは……優しいんだよ…」


俺は 相沢の背中をポンポンと優しく叩きながら言った


「……う………ち…違う……私は……!!」



「もぅ…いいから……独りで抱え込んで 独りで泣くのは もうやめて?俺が ずっと傍にいるから…最期まで 一緒に……」


俺は彼女を 抱きしめながらそう言った


すると彼女は



「…あり……がとう…」


と 小さな小さな声で呟いた…




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