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“さくら”が散る前に…

第5章 彼女と俺



その沈黙を破ったのは 相沢だった


「……私…もっと…色んな物が見たかったな……」



「相沢さん……」


相沢は 窓の外を眺めながら ポツリと呟いた


(もっと俺に…力があれば……何で…何でよりによって、相沢さんなんだよ…!!)


俺は 下を向いて 固く拳を握りしめていた



すると ふと俺の拳に 相沢の手が重なった



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