
残業・メモ子
第72章 溜息
ホテルスタッフは…部屋の状況をみて……
事情を聞いてきた……
俺は…かい摘まんで説明したが…スタッフは…顔をみるみる青くしていった…
筧は…視点も定まらず…新道への愛を…相変わらずつぶやき…
やばい雰囲気バリバリしていた……
『警察を…呼んでください…』
新道は…………拳を強く握り…
震えながら…スタッフに頼んだ――――――――…
「し…新道さん……いいんですか?
スキャンダルは…困るのでは?」
『……今回は…ちゃんと…裁かれないと……
筧も―――――――――…
私も―――――――――…』
…あ……この人は…
我が子を……二度も危険な目に合わせた自分も……社会的に……罰せられるべきだと
考えていたのか――――…
一度は…スキャンダルを恐れ…芽依子の傷に蓋をしてしまった―――――…女…
心なしか手が…震えている…?
