
残業・メモ子
第72章 溜息
「……当たり前です…
こいつを…こんな目に合わせておいて――――――…
お咎めなしとか―――…
人を馬鹿にしてんのか?」
藤原は…筧と、新道を睨みつける―――…
藤原の綺麗な顔と…鋭く睨む瞳が……凍りつく部屋を更に冷たくする…
スタッフは、すぐに警察に連絡をした―――…
筧は……新道に冷たくされ…
動揺しはじめた…
「……私は…先生を……
大丈夫ですよ……芽依子お嬢様と私のDNAが抱きしめあっても…私は先生のモノです…
私は……貴方のDNAを抱きしめるんですから……
だから…だから……
私を見て…私を…見て…私だけを愛してください――――――――――――!!!」
最初はボソボソと…話していた筧は…
自分の言葉に…熱く興奮してきたのか…
立ち上がり…新道に…にじり寄って来た!!!
