
残業・メモ子
第72章 溜息
身動きの取れない筧は…
床を這う様に…もがくと…
フフフ…ハハハハ…と…笑い出した――――――――…
藤原は、芽依子を抱き抱え…廊下にに出ると……部屋をスタッフに頼んでいた……
狂った…男と同じ部屋に…芽依子を置いて起きたくなかったのだろう―――…
―――――…同感だ……
俺の足元には……ヨダレを流し…ククククと…笑う筧…
背中には……震え…スーツにしがみつく…新道………
『あ…ありが…と……う…ございます……』
新道の声は震え…恐怖で…顔が……一気に老けた感じがした――――――…
