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幼馴染

第2章 再会は突然に。

「あー、藍?」

「そうだけど…」


声のトーンは落ち着いていて、そんなすごい急用でもなさそうだ。


「お前さ、今日何時ごろ帰ってくるの?」


紫恩の言葉にふと腕にしている時計を見る。




「んー、11時には帰るかな?」



「そっかー。なるべく早く帰って来いよ?」


「わかった。」



そのまま紫恩は、じゃーな!

と言って電話を切った。





普段はこうやって優しいんだよな…。




お酒が入るとまるで別人だ。





そう考えるとなんだか笑えて来てしまう自分がいた。





30分後。


まだ9時30分を過ぎたぐらいだったが、


早めに居酒屋を後にして家に帰った。






帰ったら犬みたいに、尻尾を降って待ってる紫恩の姿が目に浮かんだから。


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