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幼馴染

第2章 再会は突然に。

「うひゃー、混んでるね!」

流石に休日のショッピングモールは混んでいた。


「まあ、こんなもんだとは予想してたし…」



紫恩はそう言って私の手を掴み、

づかづかと人混みを進んで行く。



まったく、強引なんだから。



と思いつつも、いつものことかと笑ってごまかした。




目的地に着くと、紫恩は止まった。


「ここ?」

「…そ」

短い返事は相変わらず。



私は店に入り、紫恩に似合いそうな服をとってはあてる。



「んー、これとか?」



背が高い紫恩に似合いそうなスラッとしたいい感じの服を見つけ、紫恩にあてる。


「んじゃ、試着してみる。」



と言って、試着室へ行った。


私もついて行き、外で待つ。








カーテンが開く音がして振り返ると、


想像以上に私の選んだ服を着こなす紫恩に


なんだか嬉しくなった。





「似合う…か?」


自分ではどうなのかわからないようで、紫恩は私に尋ねる。



「すっごい似合ってる!!」


私がそういうと、じゃ、これ買う。と言ってレジに持って行った。







こうして服選びも終わったので、少しお茶をして帰ることにした。













「ありがとな、藍。やっぱお前連れて来て良かったわ!」

太陽見たいに笑いかけてくる紫恩に、


私は懐かしさを覚えた。



幼い頃から見てきたその笑顔。



私はそれを見ると、

何処と無く安心するんだ。











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