テキストサイズ

紅姫と黒猫の夜

第2章 真実


ニコッと笑って紅覇は答える。

「紅玉のためだよ。」

紅玉、という言葉に、ジュダルはピクリと反応する。

「どういう意味だ。」

「あのさァ……ジュダルくん、てさ、紅玉のこと好きじゃん?だからさ……」 

なるほど、ジュダルに何か頼み事があるらしかった。

……………ん?

「って、ちょっと待て紅覇!なんでお前が知ってんだよ!!」

「ん?何を?」

(なんで?なんでだ?なんで俺が紅玉のこと………)

「なんで俺が紅玉のこと好きだって知ってんだよ?!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ