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紅姫と黒猫の夜

第2章 真実


「あァ……そのことね。あのさァ、ジュダルくん?単刀直入に言うとね……だだ漏れだよ。」

「はぁ?!」

「だからァ!だ・だ・も・れ!!紅玉のこと見過ぎ!!紅玉に絡みすぎ!紅玉に触りすぎ!これじゃあ誰が見ても一発で好きって分かっちゃう!!」

(嘘だろ……)

誰も知らないと思っていた。

もともと感情が顔に出ない方だし、泣いたり笑ったり、表情を捏造するのも得意だった。

紅玉のことだって、見ないように気をつけていた。

なのに……

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