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紅姫と黒猫の夜

第2章 真実

「なぁ、それ、ってさ、どいつがしってんの?」

気づいてるのが紅覇だけ、なら良いのだが……

返ってきた答えは予想を裏切るものだった。

「んー……炎兄、明兄、白瑛に、白龍、俺の部下達も知ってるしィ………知らないのは、紅玉本人くらいだよ。」

「マジかよ……」

「あ、あとは親父……じゃなかった、皇帝陛下もご存知だし、玉艶だって知ってるよ?」

皇帝に皇后、そんな上の方まで知れてしまうほど、ジュダルの想いはだだ漏れだったのだ。

さらに、魔女である玉艶に関しては、紅玉と話しているときのジュダルのルフが桃色であることをよく知っていた。

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