テキストサイズ

紅姫と黒猫の夜

第6章 抱擁

夏黄文は目を伏せる。

「姫君、そろそろ。」

「そうねぇ、朝餉に参りましょうかぁ。」

紅玉の寝室を出、会食の間へ向かって歩く。

「あ、紅明お兄様、紅覇お兄様、おはようございます。」

「おはよぉ、紅玉は今日も可愛いねっ♪」

「こら紅覇、慎みなさい。おはようございます、紅玉。」

途中で第二皇子の紅明と、紅覇に出くわす。

そしてそのまま会食の間への道を続けて歩いた。

二人ともそれぞれの従者や侍女を連れている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ