紅姫と黒猫の夜
第7章 二人で
ジュダルの膝の上に乗り、ジュダルに抱きしめられながら泣いていた紅玉は、いつの間にか眠ってしまっていた。
「夜飯………いっか。」
(軽ッ……………)
ジュダルはそのまま紅玉を抱き上げると、紅玉の部屋に向かう。
眠ってしまった、と侍女に告げ、寝間着に着替えさせてもらう。
自分も、一度部屋に戻った。
(紅玉………大丈夫だよな?目がさめて泣いたり…してねぇよな?あいつ、なんだかんだでけっこう気にしてたし…)
考えれば考えるほど紅玉のことが心配になってくる。
(ぅあー!!しゃーねぇ。俺も、行くか。)
ジュダルは軽く着替えると、絨毯を使って紅玉の部屋まで向かった。
果たしてジュダルの思った通りだった。