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紅姫と黒猫の夜

第7章 二人で


ガチャ……

夏黄文は、戸をひき、銀行屋とともになかへ入る。









…………?!

(は?紅玉姫………と、神官殿?!)

(神官殿…いえ、マギ?!)



沈黙の末やっと状況を飲み込むと、二人して悲鳴をあげる。

「こ、紅玉姫っ!!」

「神官殿!!どうか寝台からおりて……紅玉姫をお離しください!」

口々に叫ぶ。




寝台のなかには、紅玉を抱きしめて眠るジュダルの姿があった。

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