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紅姫と黒猫の夜

第8章 説教


「神官殿!!いったい何をしておられたんですか!!」

まだ眠そうなジュダルに、銀行屋は怒鳴る。

「あー寝てた。」

ジュダルは気怠そうに答える。

すると、紅玉の支度を終えた夏黄文が、ジュダルを睨む。

「神官殿、まさか紅玉姫といたしたなどということはないでしょうな?」

「あー……?うん、ヤってねぇよ?」

「言い方をやめなさい!」

カッと目を開き声を荒げる夏黄文に、ジュダルはビクリと震える。

(こいつ、紅玉の事になると、怖っ!!)

「夏黄文、もう良いじゃなぁい。」

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