紅姫と黒猫の夜
第10章 兄
************
(あの時から僕と紅玉、ずっと仲良しなんだよなぁ…)と、紅覇は思う。
紅玉は成長し、あの時のように紅覇に抱きしめられて泣くことは少なくなった。
紅覇以外の兄弟にも心を開くようになった。
紅玉のことを一番大事に思ってくれる人を好きになった。
(大丈夫だよ、紅玉。ジュダルくんは、紅玉のこと一番に思ってくれてるから。お前もやっと、幸せになれるよ。)
まだわからない二人の未来に思いをはせながら紅覇は言った。
「もしジュダルくんに泣かされたら、僕は絶対に許さないけどね。」
こうして小さな兄は、大切な大切な妹の幸せを、心から願うのであった。
(あの時から僕と紅玉、ずっと仲良しなんだよなぁ…)と、紅覇は思う。
紅玉は成長し、あの時のように紅覇に抱きしめられて泣くことは少なくなった。
紅覇以外の兄弟にも心を開くようになった。
紅玉のことを一番大事に思ってくれる人を好きになった。
(大丈夫だよ、紅玉。ジュダルくんは、紅玉のこと一番に思ってくれてるから。お前もやっと、幸せになれるよ。)
まだわからない二人の未来に思いをはせながら紅覇は言った。
「もしジュダルくんに泣かされたら、僕は絶対に許さないけどね。」
こうして小さな兄は、大切な大切な妹の幸せを、心から願うのであった。