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「あ・・ありがとう」
「ガキか？　どうした？」

「おうちがないの・・・・」

「そうか・・・ならおれんとここないか？　貧乏だけど」

初めてパパに出会ったときは

「やさしそうなおじさんの印象」
だったの。

それから　あたしは　張飛パパに拾われ　お世話になったの。

名前もあたえてくれた。

「おい　ガキ　名前は？」

「花　はなっていいます」

「花かぁ・・・・そうだ　花だから　おれの張とお前の花をあわせて「張花」ってどうだ？」

「張・・・花？」
「そうだ！！　いい名前だろ？」

「うん」

「俺・・実は　奥さんと娘いたんだが
黄巾に殺されてな・・・・お前を
実の娘だと思って育てるよ」

私は　この人に心を打たれ

本当の「父親」として
慕うようになった。

パパは　最初は　どこかの豪族の
用心棒してたけど　黄巾族によって攻め滅ぼされ　自分の村を焼き討ちされ　両親と奥さん　本当の
娘も殺された。

以来　パパは　黄巾族を恨むようになった。

パパは　私のことを実の娘のように可愛がり　武芸を仕込まれ
10年間「張飛の娘」として
過ごしていった。