I'll protect you.
第36章 犠牲
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教室に戻り、国語の教科書をお経のように読む先生の話を聞きながらさっきの話を思い出す。
あの後、楓を置いてそのまま旧校舎を出て行った藤宮
楓とまた二人の空間になった俺は楓の目の前に人一人分のスペースをあけて座った。
「あいつ、お前の兄ちゃんだったのか。
離婚してお前はお父さんの方へ?」
楓は俺の目を見ずにコクンと頷いた。
やっぱり……
それから楓は自分の身に起きたすべてのことを話してくれた。
社長令嬢だった楓の母さんは跡取りが欲しいからと男の藤宮を引き取って、
楓をお父さんの方へ無理矢理押し付けたと……
中学生になり兄と同じ学校に進学して、兄の義理の妹と出会い、最初は憎かったがユウと話しているうちに友達になっていたと……
だけど、同じ中学に進学したものの接点がなくそのまま卒業
高校も兄ちゃんを追いかけて入学したものの中学同様だったと……
そんな時、俺らに出会い、
初めて人を好きになった
それがシンだった……
シンにはこの事実を全て話したらしく、同時に告白
した
告白はOKしてもらえなかったが、今までと同じように今でも接してくれていると……
でも……
その告白の場面を藤宮に見られた。
そのせいもあってか、シンは何かを強要され選抜へ……
楓はお兄ちゃんに頼み、選抜をやめらせるように頼んだがこのザマだったと話した。
『実の兄にこんなことされるなんて……』
今日1日、楓のこの言葉が頭から離れなかった。
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教室に戻り、国語の教科書をお経のように読む先生の話を聞きながらさっきの話を思い出す。
あの後、楓を置いてそのまま旧校舎を出て行った藤宮
楓とまた二人の空間になった俺は楓の目の前に人一人分のスペースをあけて座った。
「あいつ、お前の兄ちゃんだったのか。
離婚してお前はお父さんの方へ?」
楓は俺の目を見ずにコクンと頷いた。
やっぱり……
それから楓は自分の身に起きたすべてのことを話してくれた。
社長令嬢だった楓の母さんは跡取りが欲しいからと男の藤宮を引き取って、
楓をお父さんの方へ無理矢理押し付けたと……
中学生になり兄と同じ学校に進学して、兄の義理の妹と出会い、最初は憎かったがユウと話しているうちに友達になっていたと……
だけど、同じ中学に進学したものの接点がなくそのまま卒業
高校も兄ちゃんを追いかけて入学したものの中学同様だったと……
そんな時、俺らに出会い、
初めて人を好きになった
それがシンだった……
シンにはこの事実を全て話したらしく、同時に告白
した
告白はOKしてもらえなかったが、今までと同じように今でも接してくれていると……
でも……
その告白の場面を藤宮に見られた。
そのせいもあってか、シンは何かを強要され選抜へ……
楓はお兄ちゃんに頼み、選抜をやめらせるように頼んだがこのザマだったと話した。
『実の兄にこんなことされるなんて……』
今日1日、楓のこの言葉が頭から離れなかった。