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ショートラブストーリー

第5章 遥(はるか)

宴会が終わり、二次会に誘われたけど

「ごめん、なんか調子悪いから今日は早く寝るね」

と断ってしまった。千秋が心配して

「遥、大丈夫?部屋まで付いていくよ」

「大丈夫。酔ってないし、寝てれば良くなるから」

「う…ん。…じゃ、携帯持ってるから何かあったらすぐ連絡してよ!?」

「ありがと。その時はよろしくね」

体調じゃなくて、気分が乗らないから行きたくないだけ。…ごめんね、千秋。



一人で部屋に戻って。

宴会中に敷いてくれた布団に潜り込む。

何だか今日は一日中立ち聞きしてた気がする…。

はぁ…。

でも、最後のが一番ショックだったな。

あーゆー場面を目撃しちゃったら。

諦めるしか、ないよね…



その頃、二次会では。

坂口が千秋に話しかけていた。

「千秋さん、珍しく相方がいないじゃん?」

「あ、遥!?何か今日は元気ないんだよね…。早く寝るって部屋に行ったよ」

「へぇ…。そんなとこで気があっても仕方ないのになぁ…」

「え!?何が?」

「いえ、こっちの話で」

坂口はにっこり笑った。






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