
ショートラブストーリー
第5章 遥(はるか)
「そーゆーのは、彼女に言う言葉だよ…せっかく彼女出来たんだから、大事にしてあげなきゃダメだよ」
「…は?」
池上くんがキョトンとしてる。
「さっき、宴会の時、廊下で絵理子ちゃんといたの、見ちゃった」
「え…あ、あぁ!!」
何の話か分かったみたいで、池上くんは顔を赤くして慌ててる。
「だーいじょーぶ。誰にも言わないから…」
話ながら、段々眠くなってきた。
「絵理子ちゃん、ずっと池上くんを好きだったんだって…。良かったよね…」
「……良かった、ですか?」
「ん…ちょっと…さみしい、かな…」
眠りかけてて、本音がこぼれた。
だけど、その事に気付く間もなく、私は眠りに落ちていった。
ふわふわと揺れる感覚がして。
目を開くと、池上くんが目の前にいた。
ぼんやりとした頭で、池上くんをただ見ていたら
「…ごめん」
そう呟いて、私を布団に横たわらせた。
目が覚めたら、私は布団のなかにいた。
隣を見れば、千秋が気持ちよさそうに眠ってる。
…あれ!?…昨日、どうやって帰ってきたんだろ…?
起き上がると、頭がふらふらする。…二日酔い?脱水症状起こしてるのかな。
机の上に、池上くんがくれたお茶がおいてあって、それを飲んだら楽になった。
休憩室で寝ちゃったのかな。池上くんが連れてきてくれた…?
「あ、遥。おはよー。大丈夫!?」
目を覚ました千秋が声をかけてきた。
「おはよ。うん、ちょっと頭が痛い」
「あたしも~。…ってあたしは飲み過ぎか」
千秋はくすくす笑うと、冷蔵庫から水を出した。
「何か飲む?」
「いい。もう飲んだ」
千秋は水を飲んで一息つくと、
「昨日、池上くんから連絡来てびっくりしたよ」
「え!?」
「お風呂から出て、自販機コーナー行ったら遥が寝てるって坂口くんに電話があって。たまたまあたし一緒に飲んでたから、二人で駆けつけたの」
「あ…そうなんだ…」
お風呂での事、内緒にしてくれたんだ。
「池上くんがお姫様だっこして部屋まで連れてきたんだよ。きゃしゃそうなのに、やっぱ男だね!!」
「あ…うん」
細いけど、結構筋肉ついてたよね…って!!何思い出してるの!?
「後でお礼言っときなよ!?」
「うん、そうする」
お風呂での池上くんを思い出し、赤くなった顔を隠しながら、私は洗面所へ向かった。
「…は?」
池上くんがキョトンとしてる。
「さっき、宴会の時、廊下で絵理子ちゃんといたの、見ちゃった」
「え…あ、あぁ!!」
何の話か分かったみたいで、池上くんは顔を赤くして慌ててる。
「だーいじょーぶ。誰にも言わないから…」
話ながら、段々眠くなってきた。
「絵理子ちゃん、ずっと池上くんを好きだったんだって…。良かったよね…」
「……良かった、ですか?」
「ん…ちょっと…さみしい、かな…」
眠りかけてて、本音がこぼれた。
だけど、その事に気付く間もなく、私は眠りに落ちていった。
ふわふわと揺れる感覚がして。
目を開くと、池上くんが目の前にいた。
ぼんやりとした頭で、池上くんをただ見ていたら
「…ごめん」
そう呟いて、私を布団に横たわらせた。
目が覚めたら、私は布団のなかにいた。
隣を見れば、千秋が気持ちよさそうに眠ってる。
…あれ!?…昨日、どうやって帰ってきたんだろ…?
起き上がると、頭がふらふらする。…二日酔い?脱水症状起こしてるのかな。
机の上に、池上くんがくれたお茶がおいてあって、それを飲んだら楽になった。
休憩室で寝ちゃったのかな。池上くんが連れてきてくれた…?
「あ、遥。おはよー。大丈夫!?」
目を覚ました千秋が声をかけてきた。
「おはよ。うん、ちょっと頭が痛い」
「あたしも~。…ってあたしは飲み過ぎか」
千秋はくすくす笑うと、冷蔵庫から水を出した。
「何か飲む?」
「いい。もう飲んだ」
千秋は水を飲んで一息つくと、
「昨日、池上くんから連絡来てびっくりしたよ」
「え!?」
「お風呂から出て、自販機コーナー行ったら遥が寝てるって坂口くんに電話があって。たまたまあたし一緒に飲んでたから、二人で駆けつけたの」
「あ…そうなんだ…」
お風呂での事、内緒にしてくれたんだ。
「池上くんがお姫様だっこして部屋まで連れてきたんだよ。きゃしゃそうなのに、やっぱ男だね!!」
「あ…うん」
細いけど、結構筋肉ついてたよね…って!!何思い出してるの!?
「後でお礼言っときなよ!?」
「うん、そうする」
お風呂での池上くんを思い出し、赤くなった顔を隠しながら、私は洗面所へ向かった。
