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ショートラブストーリー

第5章 遥(はるか)

「はぁ…ふぅっ…んっ…ぅんっ!!」

キスをしたまま、私のブラウスの裾の中に手が入ってくる。

抱き締める力は変わらず、背中を手のひらで撫で上げていき、ブラのホックを外された。

「あっ!!」

突然無防備になった背中を撫でられる。

「はるかの背中、スベスベ。昨日もすごいキレイで…独占欲沸きまくりだった」

「池上…くん」

至近距離で見つめあって。池上くんが苦笑いを浮かべた。

「引く?…俺、はるかの事になると冷静になれない。昨日だって、他の男に裸見せたくなかったし…いくら剣でもはるかに触らせたくなかった。…勝手だよな…」

私は首を振って否定する。

「はるか見てると、隙が多すぎて危なっかしくて…すごいドキドキする」

「そんな…隙だらけじゃないよ」

「…こんな状態なのに?」

池上くんが抱き締めたまま私を後ろに押し倒した。左手1本で私の両手を頭の上に固定する。

「ちょっと…池上くん!!」

「慶太。慶太って呼んで。はるか」

空いた右手で下着ごとブラウスをたくし上げられる。

「やぁ…っ、待って!!ストップ!!」

体をよじらせて懇願すると、池上くんが手を離した。

「…今さら?」

「えと…せめて、シャワー浴びさせて…」

返事も待たずに、私はお風呂場に飛び込んだ。




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